日本写真界の重鎮、北井一夫さんが、
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最新の写真集を贈って下さいました。
「北井一夫写真集 道」
サイン本です!(^^)v
中国の満州鞍山に生まれた北井さんは、
敗戦後に引揚者として鞍山から帰国されたそうです。
この写真集には、ふたつの切り口から「道」が描かれています。
ひとつは、東日本大震災の津波で、
すべてが流されてしまった
北井さんの愛すべき土地に、
道の痕跡だけが残っている……という風景を撮った写真。
もうひとつは、北井さんご自身のルーツである
中国の鞍山を旅した際の道の写真です。
それらが、何ともいえない「語る風景写真」として
一冊の本にまとめられています。
北井さん、やっぱり天才だな~と、ぼくが感じたのは、
この写真集は、見方によって、まったく印象を変えるんです。
つまり、「死」を表現したようにも見えるし、
ちょっと見方を変えれば「生」を表現したようにも見えるんです。
同じ一枚の写真が。同じ一枚の見開きが。
まったく違ったベクトルへと、見る者の心を引っ張ります。
「絶望」にも見えるし、「希望」にも見えます。
「冷淡」にも見えるし、「優しさ」にも見えます。
「悲しみ」にも見えるし、「慈しみ」にも見えます。
ようするに、そのときの自分の心で「読む」写真集なんです。
北井さんは、この写真集について、ぼくにこうおっしゃいました。
「僕がいままで作ったなかで、いちばんいい写真集だよ」
天才・北井一夫史上、最高の一冊ということです。
いやあ、素晴らしいものを頂いてしまいました。
感謝、感謝です。
アディオース\(^O^)/
森沢明夫
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